« きゅうりを食べるなら夜? | トップページ | 低タンパク食-腎炎治療に「食事制限」は必要か? »

2008年7月28日 (月)

「残念だけど、IgA(アイジーエー)だったよ」

IgA腎症関連子宮筋腫関連低たんぱく食関連低たんぱく食レシピ関連

「残念だけど、腎生検の結果はIgAだったよ」

朝食を終え、配膳車にカラの(笑)トレイをさげに行ったワタシにS先生がそう声をかけて立ち去っていく。

「え?アイジーエー?(IGA?)アイジーイー(IgE)なら聞いたことあるけど・・・?それに、残念ってどーゆーこと???coldsweats02

外来に行く前のみじかい見回りの時間だったので、S先生は相変わらず足早に次々と部屋をまわっていってしまった。

その後ろ姿をぼぉーっと眺めながら、とりあえず部屋に戻ってはみたものの、せっかく食べた朝ごはんがいっぺんにどこかへ消えてしまった気分gawk

「一体なんなんだろー?shock

外来がお休みだったK先生がいつものように(笑)フォローに来てくださった。

腎生検をしたところ、こんさんの糸球体には『IgA(免疫グロブリンA)』というたんぱくが沈着して、糸球体に炎症を起こしていることが分かったの」

「なぜそれが沈着するのかは、まだ詳しくは解明されていないのだけれど、アレルギー反応によるものなのは確かなのね。こんさんは何かアレルギーを持っていますか?」

な~るほど~。ワタシはまだ幼い頃からハウスダストのアレルギー性鼻炎だった。

20代の頃には減感作療法をした経歴もあると話すと、K先生はうんうんとうなずいて、あとでS先生とも説明にくるけれど、このIgA腎症の治療にはステロイド療法をすることになるだろう、とそう説明してくれた。

期間はおよそ1.5ヶ月~2ヶ月位かかるらしい。

ステロイドを使うと免疫力が落ちてしまうので、風邪を引かないように、熱を出さないように、気をつけて欲しいといわれた。ちょっとした風邪でもすぐに肺炎に移行してしまうらしい。

実は、生検後しばらく(1週間)38℃以上の熱を出してしまい、毎日抗生剤を点滴していたのである。

尿管にカテーテルを挿入する際に細菌が混入して膀胱炎などになるケースもたまにはあるらしいのだけれど、肉眼的血尿は確実に減ってきていたし、かなりの高熱なのでそれはないだろうとのことだった。

でも、ワタシには思い当る節があった。生検前のことだったけれど、同じ病室に肺炎の患者さんが入院してきていたのである。菌は出していない(感染力は弱まっている状態)とは言っていたようだけれど、あまりいい気持ちはしなかった。

どのみち、抗生剤の点滴につながれていたので(爆)、当時の私は、ま、いいか、ぐらいに思っていた。ちなみにその患者さんはもう退院してしまっていたけれど。

「また、あんなことになったらどうしよう?」

「先生のほうで熱を出すなというぐらいだから、その辺は配慮してくださるわよね~」

「う~んsad

そうひとりで思い悩んで(笑)いるところにY看護師が登場。

「K先生から聞いた?大丈夫?何かほかに聞きたい事ない?」

「ねえ、Yさん、先生に熱を出さないように言われたんだけど、また肺炎の患者さんとか入ってきたらどうすればいいのかなぁ」

「う~ん、そうね~、ワタシも、それ考えてたのよね~。個室は当分空きそうもないし・・・そん時は乳児室に入ってもらうようにするわ」

「へ??」

「あそこなら、ほぼ無菌室状態だからsmile

「ま、そのうちにまたS先生も説明にみえると思うから、聞きたいこととかあったらまとめておいてね~」

Y看護師が帰ってしまってからも、ワタシはどうにも納得がいかずひとりもんもんとしてしまったsad

ここで少し話は変わるが、

腎生検の結果は、それしか告げられなかったの?」

IgA腎症なら、予後不良群とか、良好群とか、そういう宣告はなかったの?」

そう思う方もいらっしゃるだろう。

そう、ワタシはこの時点では、そのような「分類(爆)」については一切聞かされていなかった。

実際には「予後比較的不良群」だったのだけれど、それを知ったのは、退院が決まって保険会社への請求書を医師に書いてもらった時、そこに明記されていた病名(の程度)を見て、のことだった。

おそらく、病院に閉じ込められて自分で調べることもママならない私に余計な心配をかけたくないという、先生方の配慮だったのだろうと思う。

そう思う理由は、それまでの、そしてそれからの先生方の私への接し方が、決して希望を失わせるものではなく、一貫して「悪くならないために患者本人ができること、を病院にいる間に学んでほしい」という姿勢だったからだ。

5年以内に透析療法が必要になる確率は○%、20年後には○%の割合で腎不全になりますよ、などと言ってみても、きっとムダに(笑)がっかりするだけだっただろう。

統計は統計、確立は確立、ワタシの人生はそんなものでは決められはしないのだっ!angry

ひどく脱線してしまったcoldsweats01

告知があって3日目の土曜日、病院は休みだったのだけれど、S先生がステロイドパルス治療の説明に立ち寄ってくださる。

大分ココロの整理もついた頃だったが、どうしても気になっていたことをとうとう切り出した。

S先生: 「とにかく熱出さないようにしてね~。こんさんは熱が出やすいものね~」

こん: 「先生、うがいや手洗いをきちんとしてちゃんと養生もして、自分で気をつけられることは一生懸命やります。でも、もしまた肺炎の患者さんが同室になったらどうすればいいんでしょうか?」

S先生: (しばらく絶句して)「え?隣に肺炎の患者さんが入ってたの??」

こん: 「はい。腎生検の前から後にかけて10日間ぐらいです」

先生はしばらく顔色を変えていたけれど、「大丈夫、その点はこちらできちんと管理します。安心してくださって結構ですよ」そういって帰っていった。

その後、私の部屋には一時期足の悪い年配の方が入ってきたり、卵巣がんで化学療法をしている女性(私と同じように免疫が下がっている)が移ってきたことはあったけど、基本的には「個室扱い」となった。しかも、料金は大部屋扱いで。

クレームとワガママは違う。患者は、不安に感じることをきちんと医師に伝えるべきだ。

「変えられることは変える勇気を!」

その後、どんなに入院患者が増えても私はず~っと1人だった。

なんだか少し申し訳なく感じてS先生にこう言ったことがある。

「私だけ、なんだか特別扱いみたいで申し訳ありません」

「治療上必要な処置なのですから、気にすることはありませんよ。こちらで個室が用意できないのが悪いのですから」

現在この病院は、私が退院した翌年に新築されて、個室もたくさん用意され、ステロイドパルスのような免疫が下がる治療を受ける患者さんの受け入れ態勢も万全だということだ。

ワタシ自身はもう2度と入りたいとは思わないけれど(笑)。

次回は、今でも続けている「低タンパク食」について、少しお話したいと思っています。ではまた。

人気ブログランキングへ

もしもお役に立てていただけましたら、
応援クリックをお願いできませんでしょうか?wink

IgA腎症慢性腎臓病に関する記事は:

IgA腎症・慢性腎臓病 (CKD)カテゴリ(全文が表示されます)またはIgA腎症と慢性腎臓病に関する記事(一覧から選べます)からご覧いただけマス

tulipトップページはこちらデス~カラダにイイこと始めよう!

|

« きゅうりを食べるなら夜? | トップページ | 低タンパク食-腎炎治療に「食事制限」は必要か? »

4)IgA腎症・慢性腎臓病(CKD)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/519255/41992614

この記事へのトラックバック一覧です: 「残念だけど、IgA(アイジーエー)だったよ」:

« きゅうりを食べるなら夜? | トップページ | 低タンパク食-腎炎治療に「食事制限」は必要か? »