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2008年9月 8日 (月)

低たんぱく食-たんぱく質の質(アミノ酸バランス)を考える

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低たんぱく食を用意する際は、良質のたんぱく質を十分に摂るように心がけてください」

栄養相談の際、栄養士さんがこういっていた。

たんぱく質をバランスよく摂っているかどうかは、血液検査のBUN(尿素窒素)という値で確認することができます」

「へ?(゜o゜)、何を食べたか、は自己申告だけじゃなくて、血液検査で分かっちゃうのぉ~~?」

胃の内容物を調べるわけじゃないんだから(笑)、何を食べたか、までは分からないけれど、たんぱく質を分解する時に発生する「窒素(老廃物)」が血液中にどのくらい残っているか、で、実際に摂取したたんぱく質の量やそのアミノ酸バランスを推し量ることができるというのだ。

良質のたんぱく質をほどよく食べていれば、この老廃物の量は少なくなるので、腎臓にかかる負担も少なくなります」

それって一体どーゆーこと?どうすればいいってことなの??

いざふたを開けてみたらむずかしいことなど何一つなかったconfident

普段ワタシ達が何気なく食べている「和食」が、実は理想的な「良質なたんぱく質をほどよく食べる」方法なのだった。

これから秋を迎えたら、焼いたサンマに、ほうれん草のおひたし、サトイモの煮っ転がしとご飯1膳。これが理想。(卵焼きや豆腐までつけちゃうとこれはもう「高たんぱく食」・笑)

「え?コレで終わり?(゜o゜)」

物足りない方のために(爆)、少し面倒になるけれど、たんぱく質についてもう少し詳しくご説明したいと思う。長いので適当にはしょって(爆)お読みください。

みなさまご存知の通り、たんぱく質は「アミノ酸」から構成されている。

このアミノ酸、ぜんぶで20種類ほどあるらしいけれど、そのうちの9種類は人間の体内で合成できない、もしくは、十分に合成できないため、食品から摂取しなければならない。この9種類を「必須アミノ酸」と呼んでいる。

この必須アミノ酸は、ほとんどの食材に含まれているが、食材によってその量がまちまち。そこで、必須アミノ酸の基準値を決定し、その基準値すべてを満たす食材を100とする方法を定めた。この数値をアミノ酸スコアと呼ぶ。

アミノ酸スコアが100の食材は、9種類の必須アミノ酸がすべて基準値を超えているし、アミノ酸スコアが100に満たない食材は、9個ある必須アミノ酸のうちのいくつかが基準値に達しておらず、そのうちの一番低いアミノ酸の%がスコアの値になる。

つまり、アミノ酸スコアの値が100に近ければ近いほど、必須アミノ酸のバランスが取れた理想的な食材であり、100より小さくなればなるほど、アミノ酸バランスが悪い「たんぱく質の質が悪い」食材というわけだ。

モチロン、たんぱく質の面からだけ言えば、の話だけれど。中でも、豆腐や卵、牛乳などは、このアミノ酸バランスが非常に良く、数あるスコア100の食材の中でも、理想的な食材とされている。

「でも、いくら老廃物が気になるからって、そうそう、豆腐や卵だけ食べていられないわよね~。それにワタシなんか、こんなのばっか食べてたら、アレルギーが出やすくなっちゃうわ~~weep

実はこの必須アミノ酸には、とても不思議な特性がある。

9個の必須アミノ酸のうち1つでも基準値に達しないものがあると、たとえ残りの8個のアミノ酸が基準値に達していたとしても、その低いレベルまでしか働かないというのだ。

「ご飯(精白米)は、たんぱく質の点からいうと質がよくないのです」

栄養相談の時に言われた言葉を思い出す。

精白米は、一番高いアミノ酸の値は基準値の153%もあるのに対して、一番低いアミノ酸の値は65%しかない。(イメージとしては凸凹が大きいって感じ)

そうなると、この153%もあるはずのアミノ酸が低い方の65%のレベルまで下がってしまい、残りの90%は老廃物として処理されてしまうというのだ。(数字アレルギーの方は、「いっぱい」と「少し」で読み直してください・笑)

「ふ~ん、そうなんだ~。でも、この90%もどこかで活かせないものなのかしら?せっかくご飯を食べてるのに65%までしかアミノ酸が機能しないなんてもったいないわ~。たんぱく質量(g数)としては同じなのに・・・」

一方、お肉やお魚などでアミノ酸スコアが100とされているものでも、実際の必須アミノ酸量が基準値を大幅に超えているものがたくさんある。

例えば豚肉。

アミノ酸スコアは100だけれど、そのうち1つのアミノ酸は、基準値に比較して168%も含まれている。

実はこの基準値を超えた値、68%も、そのままだと老廃物とみなされ、腎臓での処理に回されてしまう。

つまり、アミノ酸の量が多すぎても(凸)少なすぎても(凹)腎臓に負担をかけてしまうということになのだ。

ただし、たんぱく質の全体量としては圧倒的に動物性食品のほうが多いので、こちらを食べ過ぎた時の方が負担は大きくなるのだけれど。

ここまで辛抱強く読んでくださった方なら(笑)、もうお気づきのことだろう。

そう、アミノ酸バランスは、食材の組み合わせを工夫することで、その凸凹を補い合うことができるのだ。

個々の食材としてはバランスが悪くても、全体としての「たんぱく質の質を高めること」は可能なのである。

「癒す心、治る力」の著者、アンドルー・ワイル氏は、その著書の中で、これらの違いを「薄いたんぱく質、濃いたんぱく質」と表現している。

野菜や穀類のたんぱく質は薄いのでたくさん食べても大丈夫だが、肉類のたんぱく質は濃いので、たくさん食べると腎臓に負担をかける、と。

ふつうに考えても、ワタシ達が食事をする時は、ご飯だけ、お肉だけ、野菜だけ、を食べるわけではない。

普段の生活の中で、ちゃ~んと、ご飯やお肉、野菜などをバランスよく食べている。

たとえ、上で説明したようなしちめんどくさい(爆)理屈を知らなくても、無意識のうちに、アミノ酸バランスの良い食事をとっているというわけなのだ。(中には、十分考えて作っている方もいらっしゃるわね、たぶん・笑)

繰り返しになるが、たんぱく質の質をあげるためには、「食材(おかず)の組み合わせ」に注意すればイイだけである。

たいてい、動物性の食材に多い必須アミノ酸は、植物性の食材には少なめな場合が多く、その逆も然り。

そして、ふつうは動物性の食材のほうがたんぱく質の含有量が多いので、「動物性の食材は少なめに、植物性の食材をたっぷり」用意すればいいのだ。

この点から言うと、前述した豆腐や卵、牛乳などは、単体で既にバランスがとれているので、他のものと組み合わせる必要がない。

そして、このバランスに気を配るだけで、腎臓への負担が激減することは確かだ。

ワタシ自身、このバランスに注目するようになってから食事作りがとても楽になり、BUNの値も低い値で安定するようになった。

ここで先にあげたサンマを例にとってみよう(よっぽどサンマが食べたいのね~笑)。

1日たんぱく質50gの場合、1食の目安は16~17g。サンマのたんぱく質は、サンマ100gで18.5gだ。17gにするには、サンマ90gは食べられる。

ワタシはご飯は「ゆめごはん」※だし、と。(※低たんぱく食品。180gでたんぱく質は0.9g。これについては別途説明します) ご飯1膳とサンマだけ。これじゃ誰が見ても、バランス悪いワ~って感じだわよ。

まあ、たまにはこんな日(サンマを食べる日!笑)があってもいいのだけれど、普通の食卓なら、最初に言ったみたいに、大根おろしや、ほうれん草のおひたし、サトイモの煮っ転がし、なんかが並ぶところよね~。

このように、他の料理を加えるためには、サンマを70gほどにしておくとよい。

大根おろしを100g、ほうれん草のおひたし50g、サトイモの煮っ転がしを100g(すべて調理前の材料の重量)でたんぱく質は約3g。調味料を入れても、約17gで収まる。

アミノ酸バランスがよくなり、全体としての「たんぱく質の質」も上がる。

たんぱく質の面からだけではなくほかの栄養素の面から言ってもこの方がカラダにイイことは言うまでもないだろう。

低たんぱく食をはじめてから、つくづく、日本人の食に対する知恵はすごいなぁ~と思う。

上の食事の例もそうだが、たとえば、ほうれん草のおひたし1つをとってみても、シラスや削り節をふりかけて食べるし、おでんには卵や大根が入っているし、シャケが入ったおにぎりを食べてみたり・・・(笑)。

和食は世界的に見ても「カラダにイイ食事」なのは間違いない。

そんな和食が身についているワタシ達なら、理想的な低たんぱく食を作ることは、決してむずかしいことではないハズ。

低たんぱく食」と肩肘を張らずに、いつもの食事にちょいと手を加えるだけで十分に治療食になりうるので、どうかリラックスして、なが~く続けられる工夫をしてみてくださいね。

継続こそが「力」デス。

次回は、「たんぱく調整食品」についてご紹介してみたいと思います。ではまた。

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コメント

こんばんは。
父の病院で話を聞いてきました。
腎臓病を持っている人はやっぱりタンパク質は重要ですよね。ところが、「食事制限は考えなくていい。」なんて言われてきました(v_v。)なんで~~?何が何だか…気にしすぎるぐらいなら、いつも通りの食事をしなさいということなのかもしれません。でも、納得いかないです。どう思われますか?

投稿: karudamon | 2008年9月 8日 (月) 21時45分

karudamonさん、おはようございま~す。 こんです。

病院お疲れサマでした。

> 腎臓病を持っている人はやっぱりタンパク質は重要ですよね。

とても重要だと思います。

でも、ワタシの主治医も、食事制限はそれほど勧めませんでした。
仰るとおり、「気にしすぎて」患者本人だけでなく、家族まで
まいってしまいかねないということもありますが、一番大きな
理由は、たんぱく質をむやみに制限することでかえって腎臓に
負担をかけることになりかねない、ということだと思います。

ワタシは、栄養士さんがとても熱心な方だったので、
自分の疑問をとことん解消することができましたが、
主治医との話だけでは、ここまで頑張れなかったと思います。

以前、肝臓を悪くした方のテレビを観たことがあります。
その方も、蛋白制限をしてらっしゃいました。1日40gで。
あんまり聞いたことないでしょう?肝臓の低たんぱく食って。
たしかその方は肝硬変一歩手前だったのが、1~2年ほどの
食事制限で、すっかり回復したとおっしゃっていたと記憶しています。
(肝臓は再生能力が強いですからね)
たんぱく質の過剰摂取がカラダによくないことは明らかです。

でも、主治医が「ゼッタイに必要だ」と言っていないのならば、
逆に、少しは手をぬいてもいいんだなぁ~と、
むしろ、気を楽にとりくめる、とお考えになってはいかがですか?

ワタシもね、根が食いしん坊なので(&自分に甘いので・爆)
「そんなに気をつけなくたってイイって先生も言ってたんだし~(^^)v」
と、いちど、好きなものを好きなだけ食べたことがありました(^^ゞ。
でも、結果は・・・尿たんぱくが出始めちゃいました(-_-;)。
1週間ほど節制したら止まりましたが・・・。

ご心配なら、少しずつお肉などを減らすだけでもよいと思いますよ。
そのへんは「あなたのふつうはどれくらい?」にちょいと書きました
のでよろしかったらご覧くださいませね~。
それでは「ラジオ体操」の時間なので、この辺でシツレイします~(笑)。

投稿: karudamonさんへ | 2008年9月 9日 (火) 06時30分

こんさん、こんにちは~。
低蛋白食は、勉強して知識を持ったうえで、実行しないと、逆に 腎臓に負担をかけてしまうことにもなるんですね。
わたしも、医師に低蛋白食の話をされたことは、ほとんどありませんが、今までの私の食事は、「肉食」そのもの!だったので、おおざっぱに「普段の半分くらい」でガマンし、野菜を意識してたくさん食べる!を実行してみました。
ここのところ、また体重が減ってしまったので、また食事を書き出し、チェックしてみなくっちゃ♪

ただ、今は「歯科」の治療のことで、イッパイイッパイです(>_<)同時進行の出来ないワタシ。

先日の美容院での後、蛋白尿が増えた話で、こんさんが「汗が冷房で冷えたのでは」と、指摘くださり、まさにそうだったようです~。
汗対策も、とっても大事なポイントだったのですね(●^o^●)わたしは、冷え性なのに、少し暑いと どっと汗をかき、髪の汗を乾かすため、ドライヤー持参で外出していた時期もありました。
今後、「汗対策」にも取り組まねば(^^ゞ

投稿: りんご | 2008年9月 9日 (火) 13時21分

りんごさん、こんにちは~。こんです(^。^)。
ようやく気持ちのいい季節になってきましたね~。
まだ暑いけど・・・(笑)。

りんごさんも「お肉大好き」なのですね~。
ワタシもです~(^。^)。
今から考えると1食分で1日分のたんぱく質を
かる~く食べてたみたいです(^^ゞ。

また体重が減っていらっしゃるの?
ワタシは少し甘いものを食べたり、おイモ(炭水化物)を
食べたりしていたら、減少がとまったみたいです。
そうそう、また葛湯も飲み始めました(笑)。

最近は、暑いし湿度は高いし、で、
カラダへの負担が大きかったですもの。
夏の疲れが出ているのかもしれませんね。
もう少し涼しくなれば、ラクになると思うんですけど・・。

りんごさんも髪の汗をドライヤーで乾かしてたんですか?
んもう、これも、ワタシも一緒でしたっ!(笑)
今年は大分マシになりましたが、
去年はまさに、「汗が漏れる」状態でした。
そんな時って少し体力が落ちているんですって。
なるべくカラダを休めるようにしたほうがいいようですよ~。

りんごさんは、歯医者さんのストレスもおありですものね。
それも大きいですよね~。あとどのくらいかかりそうなのですか?
来年の今頃は、またもう少し、元気でいられるようになりたいですね。

さて、今日はこれから鍼治療に出かけてきます。
ではまた~。(^.^)/~~~

投稿: りんごさんへ | 2008年9月 9日 (火) 16時18分

こんばんは。
アドバイスありがとうございます。
入院中に一生懸命、栄養士さんの話を聞いて納得していただけに、あの努力は~~なんて思ったんですね~。自分の健康のためにもタンパク質の量や塩分の量を気を付けていくという方法をとっていこうと思います。

投稿: karudamon | 2008年9月 9日 (火) 19時54分

こんにちは。こんです。(^。^)
そうそう、その調子です~。
お医者さんはね、日常に疲れている(?)ヒトが多くて、
ご自分の専門外の事を聞かれても「むむむむ~」と
なっちゃう人が多いのですよ。

でも、「よくなる努力」をしようとする患者がいれば、
きっと、喜んでくださるはずデス。
結果よければすべて良し!(^^)v デス。
誰のためでもない、自分のため、お父様のため、ですものね~。

一緒にがんばっていきましょうね~。

投稿: karudamonさんへ | 2008年9月10日 (水) 07時09分

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